12.8.13

Olympus PEN E-P5 vs SONY NEX-5N

My New Toy
僕にとってカメラは「全ての休日の間肌身離さず持ち歩くもの」なので、性能も見た目も考慮に考慮を重ねて購入に至る。だからこそ「カメラの買い替えは壊れるまでしない」って心にいつも決めてからポチッている。

でも、守られたことはない(笑)

今回のお買い物は"最新のPEN"、Olympus E-P5だ。

今回の悩みは今までより深かった。というのも、NEXとカテゴリが似過ぎている上に、かなりお高い(購入時12万円)からだ。SIGMA DP1Mのときはなんの躊躇もしなかったのに。(DP2Mとどっちにするかは悩んだが)
My New Toy.

だが、今回のPENは不満のないスペックに、クラシカルとモダンを巧みに合わせたデザインを打ち出してきた。このデザインはかなり僕の好みだ。高性能レンズとEVFをセットにしたキットもカメラ好きの心をくすぐる。後継機が出るまで下がりにくい価格コントロールも卑怯である。悩みは深くとも、買うのは心に決まっていた。後は、いつ買うの?いま(ry

---

折角買ってしまったのだから、せめて僕の視点のレビューを遺して他の人の礎になろうと思う。
とはいえ、E-P5のレビュー自体はごまんとあるので、そういう単体レビューは信頼のあるソースを見た方が良い。折角なので、マニュアルレンズを中心に使用するNEX-5Nユーザーの僕が、E-P5を買うに至った理由、使って感銘を受けた点について、比較しながら述べていこう。
 ※写真と本文は関係ない。

・豊富なレンズラインナップはMFT独り勝ち。
MFTに浮気する一番の理由だ。これを理由にされちゃうとNEX陣営は返す言葉がない。
オールドレンズや高級なZeissに期待をもつばかりのEマウントに比べ、MFTは本当にラインナップが魅力的で、軽量コンパクトで安価なものが多いのもありがたい。NEX-5Nを買った当時よりも差は開き、比較するのが可哀想なくらいである。
NEXも近年はそれなりに種類が増えたし、Aマウントアダプターを介すれば選択肢は増え魅力がグッと増すが、Aマウントではレンズの重さやサイズも増える。やっぱり、MFTはレンズ資産の点で強い。
Shibuya


・ボディ内5軸手ブレ補正はすごい。
今回のPENの、そして、NEXに比べての最大の魅力だ。OM-Dより前の世代の手ブレ補正と比べても更に高次元の補正能力がある。(参考)
本音で言えば、手ブレ補正は無くてもさして特に困っていなかった・・・うん。、副作用の噂もあるのでむしろ不安もあった。が、やっぱり上記の動画を見てしまうと、良いなぁと思ってしまうわけで。

Akasaka, Night
そして、いざ使って見たらこれが本当によく効く。補正が働くと動きに対して緩やかにヌルッと追いてくるのが印象的だ。手持ちで夜の車のヘッドライトを流せたりもできる。もしも僕のように、昔の手ブレ補正や、NEX系のレンズ内手ブレ補正しか知らない人なら、一度動画撮影を体験した方が良い。ちなみに、副作用が不安なら連射なりブランケットで複数枚撮れば良い。

もちろん、僕にとっては「ボディ内」というのは重要だった。つまり、マニュアルレンズ使用時にも有効なことが琴線に触れるポイントだった。
マニュアルレンズではレンズを付け替えるたびに焦点距離を設定しないとならないのが難点だが、UWH 12mm F5.6といった暗いレンズを夜に手持ちで使えるのは流石だ。反押し時に補正を働かせる設定にすれば、望遠でもフレーミングしやすい。

強いて言えば、設定した焦点距離をEXIFに記録してくれたら後で整理しやすかったのになぁと思う。



・フォーカスピーキングは期待しすぎないように。
各所で述べられてるように、決して褒められた性能のピーキングではない。白か黒しか選べないので視認性が悪いし、フレームレートが落ちて常用はできない。これについては、NEXなら常用しても問題ないほど良くできていて何世代も先に行っているように思う。
現時点で動画に非対応なことも残念だ。ソフトの問題なのだから、NEX並を期待したいところである。
1969


・カスタマイズ可能な操作系が素晴らしい。
これは本当に感銘を受けた。NEX-5Nはカスタマイズ性の低い、そして、操作性の悪いカメラだった。NEX-6やNEX-7、NEX-5Rでかなり改善してはいるものの、優れているというほどでは無い。最低シャッター速度が選べなかったし、使いにくいGUIを奥深くまで辿らないと設定変更できなかった。
E-P5はカスタマイズ性が高く、殆どのボタンの機能を変更できるし、そもそもボタンの数が多い。最低シャッター速度や最高ISO感度を好みに合わせて選択できるのは便利だし、録画開始ボタンに色んな機能を割り当てられるのも良い。フォーカスを親指に割り当てたりもできる。
また、設定のセット(マイセット)を作成できること、そして、それを使わない撮影モードダイヤルに割り当てられる(らしい)のも良い。僕はPモードをほぼ使わないので、ポートレート専用設定したマイセットをPに割り当てている。



・ISO特性/暗所性能は近しいので気にしなくて良い。
さすがSONYセンサー同志、高感度性能に特に差は感じない。意地悪に言えば、2年かかってPENのハイエンドがNEXのミドルレンジに追い付いたと言える。
等倍表示などで細かく見ていくと、E-P5の方がNEX-5Nに比べて、低ISOのときにノイズがあってやや解像感が劣るように感じる。高ISO時も同様の傾向である。改めてみてもNEX-5Nは夜に強い。しかし、E-P5はディテールの残し方が上手で、高ISOにしていっても変化が少なく、シーンによってはNEX-5Nより雰囲気が出ている。これはISO選択で深く気にしなくても良いってことでもあり、ユーザーに優しい特性だ。

Kichijoji, Night
まぁこの辺りは同じセンサーの先輩、OM-D(EM-5)やE-PL5で語られ尽くされてることなので、気になる人はEM-5界隈をググると良いだろう。僕の感覚では、総合力はNEX-5Nの勝ち、条件次第でE-P5の勝ちという感じだ。



・写真の品質にはキャラクターがある。
これはあくまで感覚的なものなので、完全なる主観評価によるE-P5とNEX-5Nの比較だ。全くの同条件で撮影して比較しているわけでは無いことも前提として述べておこう。

旧PENで撮影したときは鮮やかで見栄えの良いコントラストだったのが印象的だったが、E-P5の色乗りは良くも悪くもSONYらしくなって落ち着いてしまっている。やはりPanasonicセンサーとSONYセンサーの違いによるものだったのだろう。まぁ、この辺りはカラーコントロールや後補正で補正してしまえば良いことなので気にしないで良いのだが、とはいえ、撮影した直後の高揚感がE-P5で得られなかったのは少し寂しかった。
ハイライトが飛びやすいことも気になった。どちらかというとNEX-5Nより明るい露出にすることが多いのだろうか。E-P5では、僕は露出補正を設定で一段落としている。(こういう設定ができるのはPENの強みだ)

そして、気になった点と言えば、写真をLightroomに取り込んで表示したときに、NEX-5Nに比べてE-P5はくすんで見えるように感じるってことだ。色味も少し茶色い。これは単なるレンダリングエンジンの差かもしれない。NEXが青みがかっていることが多いってこともこの印象を強調しているのかもしれない。こちらも、ホワイトバランスをR,G両方-1して紛らせている。(本当にこういう所は素晴らしい)

Parking
このように、色々と気になるところはあるんだけど、現像・調整を終えてFlickrやGoogle+にアップロードしてブラウザで見ると、こういった懸念は一切感じられずメリハリのある写真に仕上がっていて良いなぁと思う。所詮は印象の話・・・NEX-5Nを使っていたユーザーがE-P5を使用して感じる不思議のひとつと思っておこう。



・シャッター音が鋭くて軽い。
NEX-5N、というか、NEXは基本的にシャッター音が大きくて重い。擬音にしたら「バッシャン」って感じだ。
一方、E-P5の新ユニットは鋭くて軽く、小さな音がする。「シュキン」って感じだ。
・・・擬音を文字にすると照れるな。。。

Kichijoji, Night
見た目の印象はNEXの方が未来的だけど、音はPENの方が未来的だ。余談だが、手ブレ補正が働くとモーターのノイズ音がするし、熱くなる(笑)このあたり、OM-Dのときは防滴防塵ボディのおかげで意識しなかったらしいので、ある意味改悪だろうか。



・ソフトの作りと速度が甘く思われる。
僕はもっと極端に遅いSIGMA製カメラのユーザーでもあるので大して気にすることはないんだけど、NEXに比べて詰めの甘さを感じるところはある。ホワイトバランスが整うまでの時間が余りにも緩やかに感じるし、メニューは機能の配置がわかりにくすぎて酷いし、WiFiのメリットをあまり活かせていないし、動画撮影機能はまだオマケの域を超えていない。
しかし、上記にこれまで述べているように、好みの設定を作り上げることができるカスタマイズ性は素晴らしい。その点で±0と思っておこう。
20:00


・握りにくく、重たい。
言葉の通りだけど、NEX-5Nと比較すると握りにくくてかなり重量がある。サイズもNEXの方が小さい。この辺は、SONYの凄いところと思っておこう。
フル装備で上記のUltra-Wide Heliar 12mmなんかを着けると、800gを超えてしまうようだ。この重量のため、細いストラップだと肩が凝ったり首が痛くなるかもしれない。
握りにくさの改善はジャケット(/ボディスーツ/ボディケース)を着けることだ。今回ばかりは素のままでも格好いいのでジャケットは不要かもしれないが、やはり着けた方が握り心地は良い。
Olympus E-P5 Dress-up

・終わりに
色々書いてはいるが、あくまでこれはボディのレビューというところである。MFTのレンズはとても魅力的でコンパクトで安い上に写りも良いし、手ぶれ補正も相まって当たりの画の枚数も多い。総合的に考えるとMFTであることのメリットは非常に多いし、使っていて楽しいカメラに仕上がっているのは間違いない。
一方、NEXはNEXでやはり良いカメラで、マニュアルレンズとの相性は抜群に良いし、取り出された画も本当に美しい。今のところ、マニュアルレンズを使ったときに美しい画を取り出せているのはNEXの方だ。レンズ資産さえ改善されれば僕はNEXイチオシである。

印象として、画の魅力はNEXの方が上かなぁ。でも使っていて楽しいのは断然PENだ。操作系がしっくりくるって事、それだけでも大きな魅力である。


----

今回このE-P5のために、普段買わない所からボディケースとストラップを仕入れてみた。
ちなみにオフィシャルのプレミアムボディケース、ストラップもかなり出来が良さそうで価格もまずまずなので、こちらをおとなしく買うのはお勧めだ。

ボディケースは韓国Gariz、ストラップは香港Annie Burton 1972だ。
Olympus E-P5 + Annie Barton 1972 Distressed Style

評判通り、Garizの品質は非常に高いが、国内で入手すると価格もかなり高い。この点、eBayで買えば1万円を切るのでお勧めだ。しかし、色についてはかなり難しい。ブラウンと言ってもレッドブラウンに近い色合いのため、組み合わせるストラップは色にかなり制約がある。おとなしくGarizのショルダーストラップを組み合わせるのが理想であろうが、僕は斜めがけが嫌いなためこれは避けた。黒のボディケースを買っとけばこんな心配はいらないんだけど、それだとつまらないからなぁ。

Burton1972の方は値段なりと言ったところだ。Burton1972の代名詞は組紐ストラップであるが、僕はローライフレックス用のストラップを買った。(残念ながらあまりにもストラップ幅とE-P5側の穴の幅が等しくて、スッキリと通すことができていないw)
色合いはとても良く、どこにも金具やその類を使っていない本革だけの構成という部分にも好感を持てる。革の質感はざらつきがあって滑り止めとしての効果もあり、僕の目的に沿っていた。
しかし、最初は革が固すぎて困った。これに関しては2日持ち歩いたらほぼ馴染んだのだが、それでも腕に巻き付けて使う僕のスタイルでは、編み込んだ部分がガサガサして馴染みが悪い。

ストラップに関しては、どうやら買い換えが必要なようだ・・・


----

最近、PanasonicのGX7という、かなり魅力的な製品が発表されている。見た目では僕は完全にE-P5推しだけど、性能面で言えばこちらは断然お勧めできるカメラと言って良いだろう。
NIKON 1には、最近発売された32mm F/1.2なんていう驚異的な描写のプライムレンズもある。
NEXの、Aマウント/Eマウントハイブリッド構成のフルサイズセンサーなんていうエポックメイキングなカメラも噂が流れている。

ミラーレス界隈は熱い。
show menu