12.8.13

Olympus PEN E-P5 vs SONY NEX-5N

My New Toy
僕にとってカメラは「全ての休日の間肌身離さず持ち歩くもの」なので、性能も見た目も考慮に考慮を重ねて購入に至る。だからこそ「カメラの買い替えは壊れるまでしない」って心にいつも決めてからポチッている。

でも、守られたことはない(笑)

今回のお買い物は"最新のPEN"、Olympus E-P5だ。

今回の悩みは今までより深かった。というのも、NEXとカテゴリが似過ぎている上に、かなりお高い(購入時12万円)からだ。SIGMA DP1Mのときはなんの躊躇もしなかったのに。(DP2Mとどっちにするかは悩んだが)
My New Toy.

だが、今回のPENは不満のないスペックに、クラシカルとモダンを巧みに合わせたデザインを打ち出してきた。このデザインはかなり僕の好みだ。高性能レンズとEVFをセットにしたキットもカメラ好きの心をくすぐる。後継機が出るまで下がりにくい価格コントロールも卑怯である。悩みは深くとも、買うのは心に決まっていた。後は、いつ買うの?いま(ry

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折角買ってしまったのだから、せめて僕の視点のレビューを遺して他の人の礎になろうと思う。
とはいえ、E-P5のレビュー自体はごまんとあるので、そういう単体レビューは信頼のあるソースを見た方が良い。折角なので、マニュアルレンズを中心に使用するNEX-5Nユーザーの僕が、E-P5を買うに至った理由、使って感銘を受けた点について、比較しながら述べていこう。
 ※写真と本文は関係ない。

・豊富なレンズラインナップはMFT独り勝ち。
MFTに浮気する一番の理由だ。これを理由にされちゃうとNEX陣営は返す言葉がない。
オールドレンズや高級なZeissに期待をもつばかりのEマウントに比べ、MFTは本当にラインナップが魅力的で、軽量コンパクトで安価なものが多いのもありがたい。NEX-5Nを買った当時よりも差は開き、比較するのが可哀想なくらいである。
NEXも近年はそれなりに種類が増えたし、Aマウントアダプターを介すれば選択肢は増え魅力がグッと増すが、Aマウントではレンズの重さやサイズも増える。やっぱり、MFTはレンズ資産の点で強い。
Shibuya


・ボディ内5軸手ブレ補正はすごい。
今回のPENの、そして、NEXに比べての最大の魅力だ。OM-Dより前の世代の手ブレ補正と比べても更に高次元の補正能力がある。(参考)
本音で言えば、手ブレ補正は無くてもさして特に困っていなかった・・・うん。、副作用の噂もあるのでむしろ不安もあった。が、やっぱり上記の動画を見てしまうと、良いなぁと思ってしまうわけで。

Akasaka, Night
そして、いざ使って見たらこれが本当によく効く。補正が働くと動きに対して緩やかにヌルッと追いてくるのが印象的だ。手持ちで夜の車のヘッドライトを流せたりもできる。もしも僕のように、昔の手ブレ補正や、NEX系のレンズ内手ブレ補正しか知らない人なら、一度動画撮影を体験した方が良い。ちなみに、副作用が不安なら連射なりブランケットで複数枚撮れば良い。

もちろん、僕にとっては「ボディ内」というのは重要だった。つまり、マニュアルレンズ使用時にも有効なことが琴線に触れるポイントだった。
マニュアルレンズではレンズを付け替えるたびに焦点距離を設定しないとならないのが難点だが、UWH 12mm F5.6といった暗いレンズを夜に手持ちで使えるのは流石だ。反押し時に補正を働かせる設定にすれば、望遠でもフレーミングしやすい。

強いて言えば、設定した焦点距離をEXIFに記録してくれたら後で整理しやすかったのになぁと思う。



・フォーカスピーキングは期待しすぎないように。
各所で述べられてるように、決して褒められた性能のピーキングではない。白か黒しか選べないので視認性が悪いし、フレームレートが落ちて常用はできない。これについては、NEXなら常用しても問題ないほど良くできていて何世代も先に行っているように思う。
現時点で動画に非対応なことも残念だ。ソフトの問題なのだから、NEX並を期待したいところである。
1969


・カスタマイズ可能な操作系が素晴らしい。
これは本当に感銘を受けた。NEX-5Nはカスタマイズ性の低い、そして、操作性の悪いカメラだった。NEX-6やNEX-7、NEX-5Rでかなり改善してはいるものの、優れているというほどでは無い。最低シャッター速度が選べなかったし、使いにくいGUIを奥深くまで辿らないと設定変更できなかった。
E-P5はカスタマイズ性が高く、殆どのボタンの機能を変更できるし、そもそもボタンの数が多い。最低シャッター速度や最高ISO感度を好みに合わせて選択できるのは便利だし、録画開始ボタンに色んな機能を割り当てられるのも良い。フォーカスを親指に割り当てたりもできる。
また、設定のセット(マイセット)を作成できること、そして、それを使わない撮影モードダイヤルに割り当てられる(らしい)のも良い。僕はPモードをほぼ使わないので、ポートレート専用設定したマイセットをPに割り当てている。



・ISO特性/暗所性能は近しいので気にしなくて良い。
さすがSONYセンサー同志、高感度性能に特に差は感じない。意地悪に言えば、2年かかってPENのハイエンドがNEXのミドルレンジに追い付いたと言える。
等倍表示などで細かく見ていくと、E-P5の方がNEX-5Nに比べて、低ISOのときにノイズがあってやや解像感が劣るように感じる。高ISO時も同様の傾向である。改めてみてもNEX-5Nは夜に強い。しかし、E-P5はディテールの残し方が上手で、高ISOにしていっても変化が少なく、シーンによってはNEX-5Nより雰囲気が出ている。これはISO選択で深く気にしなくても良いってことでもあり、ユーザーに優しい特性だ。

Kichijoji, Night
まぁこの辺りは同じセンサーの先輩、OM-D(EM-5)やE-PL5で語られ尽くされてることなので、気になる人はEM-5界隈をググると良いだろう。僕の感覚では、総合力はNEX-5Nの勝ち、条件次第でE-P5の勝ちという感じだ。



・写真の品質にはキャラクターがある。
これはあくまで感覚的なものなので、完全なる主観評価によるE-P5とNEX-5Nの比較だ。全くの同条件で撮影して比較しているわけでは無いことも前提として述べておこう。

旧PENで撮影したときは鮮やかで見栄えの良いコントラストだったのが印象的だったが、E-P5の色乗りは良くも悪くもSONYらしくなって落ち着いてしまっている。やはりPanasonicセンサーとSONYセンサーの違いによるものだったのだろう。まぁ、この辺りはカラーコントロールや後補正で補正してしまえば良いことなので気にしないで良いのだが、とはいえ、撮影した直後の高揚感がE-P5で得られなかったのは少し寂しかった。
ハイライトが飛びやすいことも気になった。どちらかというとNEX-5Nより明るい露出にすることが多いのだろうか。E-P5では、僕は露出補正を設定で一段落としている。(こういう設定ができるのはPENの強みだ)

そして、気になった点と言えば、写真をLightroomに取り込んで表示したときに、NEX-5Nに比べてE-P5はくすんで見えるように感じるってことだ。色味も少し茶色い。これは単なるレンダリングエンジンの差かもしれない。NEXが青みがかっていることが多いってこともこの印象を強調しているのかもしれない。こちらも、ホワイトバランスをR,G両方-1して紛らせている。(本当にこういう所は素晴らしい)

Parking
このように、色々と気になるところはあるんだけど、現像・調整を終えてFlickrやGoogle+にアップロードしてブラウザで見ると、こういった懸念は一切感じられずメリハリのある写真に仕上がっていて良いなぁと思う。所詮は印象の話・・・NEX-5Nを使っていたユーザーがE-P5を使用して感じる不思議のひとつと思っておこう。



・シャッター音が鋭くて軽い。
NEX-5N、というか、NEXは基本的にシャッター音が大きくて重い。擬音にしたら「バッシャン」って感じだ。
一方、E-P5の新ユニットは鋭くて軽く、小さな音がする。「シュキン」って感じだ。
・・・擬音を文字にすると照れるな。。。

Kichijoji, Night
見た目の印象はNEXの方が未来的だけど、音はPENの方が未来的だ。余談だが、手ブレ補正が働くとモーターのノイズ音がするし、熱くなる(笑)このあたり、OM-Dのときは防滴防塵ボディのおかげで意識しなかったらしいので、ある意味改悪だろうか。



・ソフトの作りと速度が甘く思われる。
僕はもっと極端に遅いSIGMA製カメラのユーザーでもあるので大して気にすることはないんだけど、NEXに比べて詰めの甘さを感じるところはある。ホワイトバランスが整うまでの時間が余りにも緩やかに感じるし、メニューは機能の配置がわかりにくすぎて酷いし、WiFiのメリットをあまり活かせていないし、動画撮影機能はまだオマケの域を超えていない。
しかし、上記にこれまで述べているように、好みの設定を作り上げることができるカスタマイズ性は素晴らしい。その点で±0と思っておこう。
20:00


・握りにくく、重たい。
言葉の通りだけど、NEX-5Nと比較すると握りにくくてかなり重量がある。サイズもNEXの方が小さい。この辺は、SONYの凄いところと思っておこう。
フル装備で上記のUltra-Wide Heliar 12mmなんかを着けると、800gを超えてしまうようだ。この重量のため、細いストラップだと肩が凝ったり首が痛くなるかもしれない。
握りにくさの改善はジャケット(/ボディスーツ/ボディケース)を着けることだ。今回ばかりは素のままでも格好いいのでジャケットは不要かもしれないが、やはり着けた方が握り心地は良い。
Olympus E-P5 Dress-up

・終わりに
色々書いてはいるが、あくまでこれはボディのレビューというところである。MFTのレンズはとても魅力的でコンパクトで安い上に写りも良いし、手ぶれ補正も相まって当たりの画の枚数も多い。総合的に考えるとMFTであることのメリットは非常に多いし、使っていて楽しいカメラに仕上がっているのは間違いない。
一方、NEXはNEXでやはり良いカメラで、マニュアルレンズとの相性は抜群に良いし、取り出された画も本当に美しい。今のところ、マニュアルレンズを使ったときに美しい画を取り出せているのはNEXの方だ。レンズ資産さえ改善されれば僕はNEXイチオシである。

印象として、画の魅力はNEXの方が上かなぁ。でも使っていて楽しいのは断然PENだ。操作系がしっくりくるって事、それだけでも大きな魅力である。


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今回このE-P5のために、普段買わない所からボディケースとストラップを仕入れてみた。
ちなみにオフィシャルのプレミアムボディケース、ストラップもかなり出来が良さそうで価格もまずまずなので、こちらをおとなしく買うのはお勧めだ。

ボディケースは韓国Gariz、ストラップは香港Annie Burton 1972だ。
Olympus E-P5 + Annie Barton 1972 Distressed Style

評判通り、Garizの品質は非常に高いが、国内で入手すると価格もかなり高い。この点、eBayで買えば1万円を切るのでお勧めだ。しかし、色についてはかなり難しい。ブラウンと言ってもレッドブラウンに近い色合いのため、組み合わせるストラップは色にかなり制約がある。おとなしくGarizのショルダーストラップを組み合わせるのが理想であろうが、僕は斜めがけが嫌いなためこれは避けた。黒のボディケースを買っとけばこんな心配はいらないんだけど、それだとつまらないからなぁ。

Burton1972の方は値段なりと言ったところだ。Burton1972の代名詞は組紐ストラップであるが、僕はローライフレックス用のストラップを買った。(残念ながらあまりにもストラップ幅とE-P5側の穴の幅が等しくて、スッキリと通すことができていないw)
色合いはとても良く、どこにも金具やその類を使っていない本革だけの構成という部分にも好感を持てる。革の質感はざらつきがあって滑り止めとしての効果もあり、僕の目的に沿っていた。
しかし、最初は革が固すぎて困った。これに関しては2日持ち歩いたらほぼ馴染んだのだが、それでも腕に巻き付けて使う僕のスタイルでは、編み込んだ部分がガサガサして馴染みが悪い。

ストラップに関しては、どうやら買い換えが必要なようだ・・・


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最近、PanasonicのGX7という、かなり魅力的な製品が発表されている。見た目では僕は完全にE-P5推しだけど、性能面で言えばこちらは断然お勧めできるカメラと言って良いだろう。
NIKON 1には、最近発売された32mm F/1.2なんていう驚異的な描写のプライムレンズもある。
NEXの、Aマウント/Eマウントハイブリッド構成のフルサイズセンサーなんていうエポックメイキングなカメラも噂が流れている。

ミラーレス界隈は熱い。

11.7.13

DP1M近況 / Samyang 85mm F1.4

Nikko Toshogu, 2013
SIGMA DP1Mで撮った写真の濃密な描写に溜息が漏れ、わずかにぶれていることに気付いて溜息が漏れ、自分の腕のなさに気付いて溜息が漏れる。

Nikko Toshogu, 2013
DP1Mはセンサーが非Merrill時代に比べて高画素化したことで、手ぶれに厳しくなったように思う。DP1なら1/10秒でも手持ちで止められた(気がしてた)けど、この写真とか、1/40秒でも僅かにぶれてる。
基本は大切。

Kitte, Tokyo
28mmって画角は難しいなぁ。

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Samyang 85mm F1.4
大分前の話だけど、もう1つの愛機のSONY NEX-5N用にSamyang 85mm F/1.4 ASPHERICALを買った。ニコンマウントだけど(笑
色々善し悪しあって諸手を挙げて賞賛するような物ではない(Amazonのレビュー参照)けど、この値段でこの写りってのは価値があると思う。

APS-Cのセンサー(NEX)に付ければ、フルサイズ換算127mmのF/1.4。Speed BoosterやらLens Turboと組み合わせれば85mm F/1.0(計算あってる?)になる。なかなか豪快なスペックだ。

重たいのとデカいこと・・・おかげで保護フィルターが高いことが難点か。明るいレンズらしくパープルフリンジも良く出るってのも欠点だけど、Lightroomのフリンジ低減機能が強力なので何とかなると思う。

下記に幾つか作例を。

Nikko Toshogu, 2013

Nikko Toshogu, 2013

Brilliant day

こういう中望遠レンズの良さは人物写真、ということで、使っていて一番感銘を受けたのはやっぱり友人の結婚式二次会で使ったときの人物写真だった。けれど、それは流石に公開するわけにもいかないので作例はこんなところで。

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最近、Olympus E-P5への物欲が凄い。良いデザインだよなぁ、ホント。


20.2.13

SolidRun Cubox Pro 1stインプレ。

Cubox Pro
イスラエルから予約購入していたSolidRun Cubox Proが届いた。
僕にしては珍しく人柱になってみた。

Cubox。世の中には意外と気になっている人が多いらしいけど、海外・・・しかも、イスラエルってところが購入のハードルを上げているようだ。
けれど、アメリカから買ったことがあるような人なら、アメリカでの買い物となんら変わりない。普通に注文すれば何の問題も無く届けてくれる。eBayなんかよりよほどハードルが低い。

ちなみに、オフィシャルサイトでCuboxをカートに入れると「No shipping methods available to your location」と言うメッセージが表示されるが、これはWebショップのフレームワークのバグみたいなので気にしなくて良い
(どうやら、ユーザーが未ログイン状態で所在地が「不明」だと、「配送方法がない」と表示するようだ。)
ログインすると表示されなくなるし、僕のように買えているという実績もあるので安心して良いだろう。

どのくらいで手に入るのか気になる人もいると思う。だけどそれに関しては、僕の場合1月末出荷予定のProをPreOrderで12月末に注文しているので、あまり参考にならない。発送さえされてしまえば1週間程度で届いた。

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さて、一応Cuboxの紹介をしておこう。

Cuboxは超低消費電力・超小型のPCだ。そして価格も安い。ノーマルのCuboxなら$120程度で売られており、メモリ拡張版のCubox Proでも$160で売られている。送料込みで2万円弱だ。

低消費電力とは書いたが、数字にすると驚く。なんと3w程度で稼働するらしい。まるでUSB機器並なPCである。点けっぱなしにしても殆ど痛くない。そして、どのくらい小さいかって言うと、こんな感じ。
Cubox Pro

この小ささに、ぎっしりとインタフェースを用意しているのが魅力のPCである。

なお、作りは一見すると良いけど、実のところは価格相応。微妙にコネクタが斜めに収まってたりして、差すときに引っかかったりする。


商品説明はこのくらいとして、とりあえず今日のログでは開梱~起動確認までの印象と作業を記録しておく。

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開けて商品を取り出すと、本体、ACアダプター(日本のコンセント)、説明書が出てきた。日本タイプのACアダプターってのが地味に有り難い。・・・あれ?UbuntuプリインストールのMicroSDカードがないぞ。

説明書によると、既に本体に刺さっているらしい。・・・って、どこだよ!
Cubox Pro

って思ってよく見たら、ありました。一番下のスロットに。見えねぇよ・・・
Cubox Pro

爪を何とか引っかけて引っ張り出すと、Transcend製のMicroSDカードが出てきた。なかなか良い物を使ってる。

本体背面には律儀にMACアドレスが記載されている。僕のやつの末尾は「072D」らしい。
こういうネットワークに繋ぐ機器では、DHCPの設定で"Macアドレスへの固定IPアドレス割り当て"を使えば、DHCPで何のアドレスが割り振られたか分からなくなるってことがなくて便利である。よく考えられているなぁとは思いつつ、IPアドレスが行方不明になるって問題が起きても気合いで乗り切ることにした。

MicroSDカードを戻し、HDMIケーブル、LANケーブル、USBキーボードを繋いで電源コードを差す。電源ボタンなんて物はないので、これで電源が入る。本体が軽すぎてHDMIケーブルに負けていた(笑
しばらく経つとUbuntuの画面が表示された。動作的に問題はなさそうだ。


引き続き、SSHで入ろうと思って、CuboxのIPアドレスを調べるためにWindowsのプロンプトを起動した。(検索窓に「cmd」って入れれば起動する)
まずは、ARPテーブル確認だ。
> arp -a


現在のarpテーブル・・・通信しているIPアドレス一覧が出る。厳密にはこれは一覧ではないけど、ここでは気にしない。
一般家庭のルータなら、アドレスは若い方から順に割り当てられているはずだ。ということで、最後にネットワークに追加されたのはうちの環境では192.168.1.12ってことになる。

しかし、これはMacアドレスが違うのでCuboxではない。
探すために、192.168.1.13から、1.14, 1.15, ...と順にPingを打っていく。
> ping 192.168.1.13
> ping 192.168.1.14

192.168.1.14で応答があった。
再びarpテーブルを確認する。
> arp -a

Macアドレスが違う。

引き続き1.15から順にpingを打っていく。打っていく。打っていく・・・が、もう新しい機器は見つからない。
まさかなぁ、と思いながら192.168.1.14にSSHしてみたら、Linuxっぽい反応が返ってくる。Cubox発見。

何も下調べしてなかったので、ありそうなパスワードを順番に入れてみて何とかログインできた。(ちゃんと調べておこう)
ユーザーはroot、パスワードはcuboxだ。

で、Macアドレスを確認してみる。
> ifconfig

やっぱりシールに書いてあったのと違うじゃん!
これじゃDHCP側でIPアドレス固定できないよ・・・

イスラエルクォリティに面食らいながら、とりあえず正常に動くことは確認できた。
最後に、Proたる所以の2GBのメモリを確認しよう。
root@cubox:~# cat /proc/meminfo
MemTotal: 1678752 kB
MemFree: 1287640 kB
Buffers: 22932 kB
Cached: 114168 kB
SwapCached: 0 kB
以下略

・・・ん?1.6GB??なんだその端数は。

とググってみると、400MBほどVRAMに回ってるみたいだ。
1.6GB + 0.4GB = 2GB。なるほど。
BIOSからVRAMの値を変えられるとか何とか・・・まぁ、今のところ放置で良いだろう。


以上で動作確認を終えて今日は終了とした。

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ところで、僕が何のためにこれを買ったのかってのはまた今度のネタとしておこう。

今思うと、同じ価格でKindle Fire HDが手に入るのは悩ましいところである。ガジェットの面白さではこっちの方が上だったかもしれない。
また、将来投資って意味ならOUYAを買うってのも面白いかもしれない。

まぁ、それでも用途はアイディア次第で無限大なCuboxなので、しばらく遊び倒したいと思う。
この話は、また次の機会に。

p.s. 殆どの写真がぶれてたりピントずれしてるけど、ただの記録写真なのでご容赦を。(うち、照明が暗いんです)

19.2.13

NuForce DiaとIcon AMP

Omotesando, Tokyo
オーディオの話。それは文字だらけを意味する。
Blogger to Twitter/Facebook の自動投稿が途切れていたんだけど、復旧一発目に書くネタじゃないなぁ(笑
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29歳の僕ではあるが、さりげにオーディオ歴は11年目に達している。
近年は自分のオーディオの終着点を考えるようになってきた。

自虐的ではあるが、機器に金と時間を掛けるより、より多くのソフトを鑑賞した方が人間的にも話題的にも有意義だ。「良い音楽好き」であるべきで、「良い音好き」では損をする。さっさと終着点に着きたいものだ。


最近常々考えていることがある。「巨大で重たくて高い割にすぐ値崩れするAVアンプをどうにかしたい」ってことだ。
マルチチャンネルに関しては繋がりさえ良ければ音質はそこそこで良いって割り切りになってきている。その代わり、2chの音質を研ぎ澄ましたい。何しろ、家にいるときにはCD(あるいはそれに準ずるもの)を聴いてる時間がとにかく長いから。

元々僕は2chもイケる「ピュアオーディオレベルのAVアンプ」に全てを集約する思想の信奉者だったんだが、「AVアンプで2chもイケる」を目指すと、各メーカーのフラッグシップレベルを狙うことになり、とにかくデカくて重たくて高くて超デカくて不便だってことにつくづくガッカリになってきたってのが事の発端だ。

TA-DA7000ES
↑デカくて重い我が家のAVアンプ、SONY TA-DA7000ES。

色々考えてみたものの、安くて手っ取り早い方法は、やっぱり2chとAVアンプを分けるってことだった。2chアンプとAVアンプを分けてしまえば、新機能だらけで値崩れしやすいAVアンプを気軽に交換可能になる。いつかは「音質そこそこだけど小型」なAVアンプも出るかもしれない。(期待してるよ、SONYさん、Pioneerさん!)
某家電量販店でスピーカー試聴を頼んだデノンの販売員さんが「AVアンプとステレオアンプは全く違いますよ!このスピーカーならステレオアンプ買った方が良いですよ!」って、こっちの都合(置く場所がない!)も聞かずにデノンのアンプ推しを始めそうになってイラッときたんだけど、結局2chアンプを買うのが音質面でも設置面でも一番効果的って結論になったのが我ながら何とも滑稽である。イラッときてごめんなさい、販売員さん。

こんな思想の後押しをしたのが、最近よくオーディオの話をする先輩がNuForce Diaを週末に貸してくれたっていう機会である。
会社からアンプを手提げ袋で持ち帰ったのなんて初めてだ。それができちゃうNuForceは凄い(笑

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NuForce AMP + NuForce HDP
上はNuForce Dia、下はNuForce HDP。

NuForce Diaの音についてレビューしておくが、音は、言うなれば、高原の風だ。
なんて、詩的な表現(僕が書くと恥ずかしい)をしているところが多いのでまんま真似してみた。
いや、でも聴いていると、その表現はよく分かる。ELACとの相性は抜群に良く、全ての音が恐ろしくクリアで、鮮度があって、静寂が本当に静寂で、適度な響きと滑らかさがあって、超が付くほど高解像度で、軽い。・・・っていうか、低音に量がない。

なんて書くと誤解されそうなので注記するが、低音が出ていないわけではない。低音はソースに含まれているものを忠実に出しているが、それ以上は装飾がないように感じられるのだ。言い換えると、これまでの僕の聴いたことのあるアンプは低音の速度が鈍くて(?)、結果的に量が出ていたんじゃないかと感じている。TA-DA7000ESも低音が少ないと言われるアンプなのに、そのユーザーが少ないという印象を抱くのだから・・・ このすっきりした低音は低音重視派にはきっと物足りないだろう。カナル型のような、低音は量より質なイヤフォンが好みな人なら問題にならないだろうと思う。

ELAC 310IBってのはアンプ食いなんて言われるけど、Diaはあの小さくて軽い筐体で310を元気に鳴らしてくれた。ボリュームの心配をする人もいるかもしれないが、それについては心配いらなそうだ。僕の場合、ボリュームは40%程度までしか上げていない。また、この組み合わせだと音のコントラストが鮮明で、低音量時にとても心地良く聴けるのは特徴的だった。

我が家のデカブツ(SONY TA-DA7000ES)との比較では、低音の量、制動力に関しては、デカブツの方が上に感じられた。しかし、その他の解像力や瑞々しさはDiaの方が圧巻だ。特にその差は、小音量時に顕著になった。音量を下げても分解して心地良いDiaと、少しずつ曇っていくTA-DA7000ES。何より、Diaは絶えず元気の良い音が出ていて、深いことを気にせずに音楽を楽しもうって気にさせる力に満ちていた。音量を上げていればTA-DA7000ESとの音の善し悪しはさして無く、どっちが好みかって問題になるだろう。でも、ここは日本の集合住宅。どっちが好きかって言えば、もちろんDiaだ。

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ということで、こんな中毒性のある音を聴いてしまった僕は、2ch専用アンプを手に入れるっていう、数ヶ月前は「いかにもオーディオマニア的でやりたくない」って思ってたことを実践に移し始めてしまった。

NuForce AMP + NuForce HDP
そして、Icon AMPを中古で手に入れてきてしまった。1.5万円。超小型なサイズ感も伴って、本当に安いアンプだ。
RCA入力x1しかないっていう漢らしい作りなので、Icon HDPからRCAを入れて、HDPをセレクターにしている。
設置は縦置きが普通だけど、スペースの都合上2台を横に並べている。左がAMP、右がHDP。

なんで、DiaではなくAMPだったのかって言うと、AVアンプのプリアウトから入力してフロント2ch専用アンプとして使ってみたいという理由からだ。Diaはデジタル入力しか受け付けない漢らしいつくりだ。でも、Icon AMPも上記の通りRCAは1系統しかないので、HDPを経由して入れている。
 AVアンプ(プリアウト)→プリアンプ→プリメインアンプ→スピーカー
っていう、シンプルさの欠片もない激しいスタック(笑

Diaとは同時に聴き比べることができなかったのだけど、記憶の中のDiaと比較してみる。
音の第一印象はDiaとそっくりだ。違うところを言うなら、Diaの方が深く澄んでいて、Icon AMPの方が響きが有り低音に量感がある。それってつまり、Icon AMPの方がアナログアンプ、真空管アンプみたいなのかもしれない。HDPの時も同じ印象を抱いたので、もしかしたら正確にHDPの音を増幅しているだけかもしれない。そして、本当に高解像度なアンプだ。Dia同様、低音量時も高解像度なつくりは変わらずに、聴いていて楽しい音を出す。
うちのデカブツとも比較してみたが、やっぱり音量に対する解像度の変化が明確な差だった。Icon AMPは低音量でも曇らないので心地良い。音量を上げたときの低音の処理はやっぱり、TA-DA7000ESの方が上手だと思うことが多かった。しかし、全体評価でIcon AMPと比較してしまうと、TA-DA7000ESは全体に霞が掛かっているような印象があって、総合的に解像力で負けていた。大音量時はともかく、通常の音領域では断然Icon AMPの音がクリアで元気が良くて心地良かったのが印象的だ。

出力が小さいことから音量面を心配していたが、Icon AMPおよびHDPを音量Maxにしてパワーアンプもどきにした状態で、TA-DA7000ESのプリアウトからIcon AMPへ出力した信号がこれまでより3~5dBほど下がってしまったってのが音量の差だろうか。確かに音量に余裕はないが、音質的な問題は感じられなかった。


ということで、これまで430x174x475mm、23.5kgという巨大な筐体で鳴っていた我が家のELAC 310IBは、今は32x150x106mm、0.4kgの小型軽量な筐体で鳴っている。これでAVアンプさえ小さくなれば、望ましいミニコンポ構成だ。

長くなってきたのでここまで。

7.2.13

SIGMA 30mm F2.8 EX DN

17:27
久々にカメラの話。

最近SIGMAがDP3MおよびEマウント・マイクロフォーサーズマウントの新作レンズを発表している。長らくのDPユーザーとしてはDP3Mに当然惹かれるところがあるんだけど、NEXユーザーとしてはEマウントレンズにも惹かれる。中でも、60mmなんて試しがいのある面白い焦点距離で、もし値段が以前のEマウントレンズ並だったら買ってしまいそうだなぁなんてワクワクだ。

そんな「以前のEマウントレンズ」だけど、ただでさえ安いのに、今はかなり値段が落ちている。DP1M相当の19mmDP2M相当の30mm、本ログを記録時点で、どちらも1万円を切っている。
これらのレンズの性能は各所に書かれているように本当に素晴らしく、NEXのキットレンズ買うくらいならコレを買った方が良いと心からお勧めできる物だ。


というわけで、30mmの方を買ってしまった。
SIGMA 30mm F2.8 EX DN
19mmも勿論気にはなるんだけど、DP1Mを持っているので焦点距離の重複は避けておいた。

この値段ながら作りはしっかりで、コンパクトな見た目も良い。しかもケースが何気にしっかりした作りで嬉しい。
フィルタ径は46mmなので、Merrill以前のDPシリーズを使っていたユーザーならフィルタ資産を使用できるってのも嬉しいところだ。
フードはないけど、必要ならねじ込み式フードを使えば良いだろう。僕は初代DP2のために買った八仙堂のフードを着けている。

Test shot.
届いたばかりでまだこの1枚のテストショットしか撮れてないけど、それでも写りの良さはすぐに分かるほどの素晴らしさだ。

換算すると45mm、これはほぼDP2の画角なんだけど、この画角は本当に心地良い画角だなぁって思う。被写体が明確に際立って、それでいて周辺も入り込む広角的な要素もある。
楽しい。

18.1.13

NuForce Icon HDP + U192S

14:40
明けましておめでとうございます。
年を越すほど間が空いてしまったけど、前回のオーディオの話の続きです。

前回のログは文字が多くて、書いた俺ですら読みたくない内容だったので、今回もバランスをとって文字多めで行きます。不屈の精神。

顛末から先に言うと、NuForceのDAC買っちゃったって話。
そんな意思決定に至るまでのブレインストーミングの記録である。僕の思考パターンを曝け出すまさにログ。下書きしている期間も長すぎて、変なログになってる。

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そもそもで、このブログ見る人はDACってなにって人も多いと思うので噛み砕いて記しておくと…

デジタルな音楽データをスピーカーから出すためには、最終的にどこかでアナログ化(電気信号化)する必要がある。それは一般にはプレイヤーかアンプ(一体化してる場合もある)がやってくれるんだけど、それ専門の役割を分離した機器が単体DAC(D/Aコンバーター)と呼ばれてる。

「単体」から推察できるが、プレイヤーやアンプにはDACチップが載っている。この変換にはノイズの影響が明確に出るので、分離したり高機能化したり高級化したり、高音質のために色々な努力がされてるのだ。
このログで話すのは、その中でもPCから手軽かつ高音質にUSBを使って音を取り出す「USB DAC」の話だ。

何で(PCに)DACが必要なの?って話もよく聞かれるので先に触れておくと・・・ まずPCは、ノイズが多いってことが問題にある。この問題は光出力できれば大方クリアできる。
しかし、こうして取り出された音は何故か痩せており、臨場感に欠け、どこかつまらないことが多い。それが前回書いた素のMacの音の物足りなさである。そこで、よりオーディオライクな音を作ってくれるDACが欲しくなるわけだ。

世の中はUSB DACの全盛期になりつつあって、単体USB DACはもちろんのこと、複合型アンプにはUSBポートがあるし、CDPやらネットワークプレイヤーにもUSBポートがあったりする。なんでも、ノイズの原因になりやすい回転体を使わないから音が良いということで。(つまり、回転体は音が悪いというトレンドである)

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USB DACの最近の流行りは1)Async転送、2)ハイレゾ、3)DoP(DSD over PCM)みたいだ。

1)Async転送(非同期転送)は、クロックが安定しないPCからはクロックなど気にせずデータを転送して、DAC側の正確なクロックでアンプにデータを送ろうって話。ジッターが減って音のクオリティが増すそうだ。ちなみにSync転送は、音声信号と共にクロック信号をPCから送信している方式らしいけど、後述するがなんだかその定義も曖昧だ。

2)ハイレゾは高音質音楽データの総称。Blu-ray、SACD、高音質配信、アップサンプリングなどを気にする人が、必要な話。(僕もアップサンプリングは好きだ)

3)DoPはDSD音源(SACD規格)をDAC側でデコードしようって話だ。DSD対応ってのは一般的なDACの場合、比較的容易に実装可能らしい。DoPは明確に音質が向上して別次元の音になるんだそうだ。

1)2)は対応してることが望ましい。というか、トレンドだ。けど、3)のDSD音源には僕の聴く音楽はほぼないし、データの管理も厄介なので、これはまだ気にしなくていいやという割り切りで製品選定した。


今回の選定で特に気になっていたのは、Async転送に対応してるかどうかだった。前回の日記でも書いているが、CDPとPCで同じデータを再生した時の音質の差は、ジッターではないかと僕は考えていたからだ。
CDPもPCも理論上、ノイズの差こそあれ、同じデータを同じデジタル規格(光)で転送するのだから、有意義な差が生まれるとは考えにくい。それでも聴感上オーディオ機器とPCで差を感じるのだから…ましてや、オーディオ機器ではないPS3のアップサンプリングで高音質に感じるのだから、ジッターと考えるのが自然だったのである。
ジッター低減にはAsync転送。そう言われてしまったら、試したくなるのが物欲人間の性である。

ちなみにジッターに関しては、RATOCの中の人がこんなことを言ってるし、NuForce Icon HDPのレビューでも「内部クロックを使って信号作ってるよ」って書かれてるので、ジッターとAsync転送は実は依存関係はないのかもしれない。とはいえ、僕の脳がこれ以上理論を追うのは本質的ではないと訴えているので、誰か噛み砕いて説明してくれるのを期待してこのあたりは放置することにする。

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話を戻そう。
これはMacを手に入れてから気付いたことだが、廉価帯でAsync転送がMacに対応しているものが2012年時点では非常に少ない。
いや、本来ならUSB Audio Class 2.0にMacは対応しているので、この規格対応の機器なら問題ないのだ。しかし、そんな機器自体が非常に少ない。
どうやら多くの機器は独自ドライバーでAsync転送を実現しており、ドライバーの作りやすさ?市場規模の違い?で、廉価帯ではWindowsのみの対応が多いのだ。

トレンドをぎゅっと詰め込んだ高音質なUSB DACとなると、Fostex HP-A8TEAC UD-501Pioneer N-50などが評判が良い。とはいえ、これらは高かったりデカすぎたり、初物にして終着点な印象が強い。
低価格帯ならMusilandJAVSFireStone、などあるが、Mac非対応だったり、DACじゃなくてDDCだったり、食指が動かないブランドだったり、イマイチである。なかなか手頃な製品が見つからないものだ。

そこで、こう思ったのである。
「好きなブランドの製品を買ってプラシーボで音を良くしよう」と。
そう、実にポジティブにプラシーボを利用してやろう。

さて、そうなると会社は限られてくる。(僕の)頭に高音質なイメージや憧れが付きまとうブランドで、手を出せる価格のものだ。PCオーディオ専門のブランドだと憧れが弱いからダメだ。
そうなると僕の中ではNuForceが筆頭だ。このNuForce社で絶賛されているものの一つがDACである。バッチリだ。

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NuForceのヒット製品といえば、Icon HDPである。小さい、安い、高性能。ヘッドフォンアンプなので我が家にはないラインナップ。
しかし、これはやはり昔の製品・・・ 88.2kHzや176.4kHz非対応、USB入力だと96kHz止まり、Async非対応・・・ スペックで言えばイマイチだ。
だが、発売当時の日本のオーディオ雑誌や、海外のフォーラム評価では素晴らしいという言葉の連続だ。少なくとも、2年前の絶賛な音にはなりそうである。

ちなみに、USB DACに限ればIcon uDAC2という低価格製品もある。しかもこちらにはAsync対応版もある(お得な値段ではないし、ダサいが)。しかし、どうせならDACチップが良いHDPを狙いたい。

しかし、HDPは安いとはいえ、価格で言えば、2年前の製品なのに値下がりせず5万円ほどする。単にNuForceとしては安いだけで、2年前なのに値引きしてくれないのは痛い。

ということですぐに思いつくのは、個人輸入しようということだ。
NuForceは日本からでもAmazon.comで買うことができる。送料はそれなりに…いや、かなりするが、日本で買うより安い。

さらには、NuForceオフィシャルなNuForce Outletなるアウトレット販売サイトがある。アウトレットだけに安く、オフィシャルだから米国でもまぁ安心できるだろう。ここなら、Icon HDPも$291だ。Amazon.comと同じ配送系を使用するようで、同じ送料(だから高い…)で日本にも届けてくれる。

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そしてアメリカには珍しい商品…Icon HDというものもある。HDPから同軸や光入力をカットしたものだ。価格も定価で$350とHDPから$100ほど安くなり、アウトレットならなんと$161だ。送料が$65もするが、時は2012年11月。アベノミクスも関係ない円高時代。日本円にしたらざっくり計算で送料込19,000円。本当に安い。
これは僕の用途ではバッチリじゃないか…

しばらく悩むが、2万円以下なら失敗しても文句ないじゃないか。「人生は短い」を心に、Icon HDを買うことを決意した。

しかし・・・カートに入れるも、品切れだった。試しにHDPをカートに入れてみるも、同様だった。どうやら商品が表示されるってのと、在庫があるってのはイコールではないようだ。アウトレットだもんなぁ。Icon HDはあまり出回っていない製品のようで、Amazon.comでも希少な品だ。

こうして買ったれ的な勢いを逃した僕は、ここからまた、一週間ほど悩みに入るのだった。

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数日後の話。
やっぱりAsyncが気になる僕は、NuForce U192Sという当時日本未発売製品を見ていた。専用ドライバーが必要だが、Async対応DDCで価格も$99と安い。これでアンプに同軸で入れたら高音質だろうし、HDPに同軸で入れたら192KHzにも対応して美味しいんじゃないか(笑

転機は突然だ。
酒を飲みながらアウトレットを眺めていると、U192Sもアウトレットにあることに気が付いた。$64。中国製みたいな値段だ(笑 送料込の試算をしようとカートに入れると、在庫あり。あれ?もしかしてラインナップ更新されたのか?
そこですぐにHDを入れてみる。在庫なし。HDPを入れてみる。在庫あり・・・
U192SとHDPセットで約$350か・・・

後は酔った勢いで決済するだけである。
送料込$463、39,500円。勢いで買うには納得感のある価格だった。送料が$107ってのが流石だが(笑
(しかも後日、Fedex経由で関税1200円を追加請求された)

発送まで5営業日くらい掛かるよと書いてあるが、本当に5営業日後に発送されたステータスとなった。その後のFedexの配送は素晴らしい。翌々日には日本に到着し、その翌々日には玄関まで来ていた。不在で受け取れなかったが。およそ10日で届いてしまった。

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そして、Mac mini+Audirvana → U192S → Icon HDP → TA-DA7000ES(アンプ)という無駄の多そうなスタックが出来上がった。シンプル路線、NuForceの思想、僕の頭にある理想、どれにも反する構成だ。

U192Sは本当に小さく、軽く、そして高級感がある。値段の高いHDPより高級に感じられるくらいだ。

Icon HDPは縦置きというあたりがオーディオっぽくなくて良い。隣にあるAVアンプ(TA-DA7000ES)とのサイズのギャップが素敵すぎる(笑

とりあえず重たくしておけ的な雰囲気のするオーディオ製品に比べて、この2製品は本当に軽い。U192SはUSBケーブルに負けて宙に浮いているくらいだ。


DACとしての音質については、Mac mini光出力に比べると低音に厚みが出たことと、余韻が艶やかになったことが変化だった。前よりジャズ系の音楽が心地良く聴ける。
巷では高解像度と謳われているが、解像度の上昇は感じない。劣化も感じない。アナログアンプであればDACの差が顕著に出るのだろうけど、僕の場合TA-DA7000ESがS-Masterを使うデジタルアンプのせいで差異が小さいのだろう。

ヘッドフォンアンプとしては、文句なく格別に良い音だ。と言っても、PCからSTAXに音を直接入れるなんてのはノイズが多すぎてあり得ない話なので比較はできないんだが・・・ パワーは鼓膜を破りそうなくらいにあるので音量を絞るしかないんだが、ヘッドフォンが高能率だと小音量の時にノイズが乗ることに注意。

U192Sの有り無しは比較してみたが、さして差を感じない。ソースに192KHzや176.4kHzを選択出来ることが嬉しいくらいか。

このように、DACとしてみると有無で劇的な変化は感じられなかった。多少は予想していたけれど、予想を下回るほど変化が少なくて耳が悪くなったのかと思ったくらいだ。良い意味でも悪い意味でも、TA-DA7000ESが我が家の音を掌握しているようだ。きっとシンプルなアンプなら差がハッキリしたのだろう・・・


こうやって音の評価をすると、4万円の投資の意味はあったのか、正直微妙だ。変化が小さすぎる。しかし、この環境だと4万円以上掛ける意味はないとわかったし、もっと安い物を買っていたらきっと物欲が出たのだろうと想像が付く。つまり、これは勉強への適切な投資額だったとは思う。
それに、変化は僅かでも、間違いなく以前より良い音には達しているし、CDプレイヤーで音を聴こうとは思わなくなるくらいにPCオーディオが高音質になっている。

ここまでは2012年12月末日執筆。

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音の変化が少ない・・・と言っていたのは実は最初の頃だけだった。
一ヶ月ほど経った今(2013年1月)、Icon HDPを通さない音は素っ気なく感じて面白みを感じなくなった。某掲示板でNuForceの音について、「追加したことによる変化はわかりにくいけど、無くなったときに悪くなった変化はハッキリ分かる」と書いていたのを実感した。

そして、最近はU192S無しで、PCから直結でIcon HDPに音を入れた方が良い音だと感じられるようになった。
U192Sの有無の解像度の変化はないように思うので、解析的な試聴だと差異は見られないって評価することになるんだろう。これが先月僕が書いた(上記のこと)「劇的な変化は感じられなかった」ってことだと思う。

しかし今は、感覚的なところで変化を感じる。

Icon HDP直入力だと、勢いというか、音のコントラスト・・・静寂の表現力が、優れているように感じられる。だからこそHDP単体だと元気が良すぎるとか、U192Sを通した方が滑らかだという人もいるかもしれない。いっそTA-DA7000ESに光ケーブルで入れた方が高音質だという人もいるだろう。
はて、この差はエージングの結果なのか、心境の変化なのか・・・

改めて4万円の投資の意味はあったかと考えると、あったと答えたい。この音を聴いていると、CDプレイヤーで聴こうなんてもう思わない。

そんなHDPを手にして、最近はVoyage MPDなんていう物にも興味を示していたりする。その辺の話はまた次のログにて。


なお、このブログを読んでIcon HDPに興味を持つ人は奇特なんじゃないかと思うけど、もしOutletにIcon HD(not HDP)が並ぶことがあればそちらがお勧めだ。この音を$200程度で手に入れられるのは幸せだし、持っておいて損のない製品には違いない。何しろ、2年前ならトップクラスの実力だ。

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